安達司法書士.comブログ:DES(デット・エクイティ・スワップ) - livedoor Blog(ブログ)

2005年03月22日

DES(デット・エクイティ・スワップ)


今回のテーマは債務の株式化です。
 
債務の株式化は、借入金などの債務を株式に振り替えることをいいます。
 
債務の株式化のメリットは、債務者にとっては、債務の消滅によって負担が軽減します。
一方、債権者にとっては、債権放棄と異なり、企業が再建すれば配当を受けたり株式を売却して債権の回収をすることも可能です。
 
債務の株式化は、商業登記の観点から言えば、当該会社に対する金銭債権の現物出資です。
 
以下、新株発行における金銭債権の現物出資について話を進めます。
 
現物出資は、原則として検査役の調査が必要ですが(商280ノ8)、次の場合は検査役の調査は不要です。
 
財産の評価額が500万円以下の少額特例(商280ノ8|⊇)
 
この規定を活かすために、一個の貸付金債権600万円を500万円と100万円に分割して現物出資の目的とすることは許されません(商事法務1394・29参照)。
 
設立の場合は「資本ノ五分ノ一ヲ超エズ且五百万円ヲ超エザル場合」です(商173↓)から、例えば1000万円の会社を設立しようとすれば、1000万円×1/5=200万円が上限になります。
 
3/18閣議決定された新会社法では、「資本ノ五分ノ一」の要件は廃止されます。
 
取引所の相場のある有価証券(商280ノ8◆173↓)
 
財産の評価額が相当である旨の弁護士、公認会計士、税理士等の証明書(商280ノ8◆173↓)
 
平成15年4月から、評価対象物が不動産以外にも拡大され、評価主体も弁護士から上記のとおり拡大されました。これにより、債務の株式化が増えたのです...
 
いよいよ添付書類です!
 
第三者割当による新株発行決議(商280ノ2)の取締役会議事録(商登79)
 
有利発行であれば特別決議の株主総会議事録(商280ノ2◆⊂ε79)
 
この決議の効力は、払込期日が総会決議後1年以内であれば、数回にわたる新株発行についても及びます(商280ノ2)。
 
この決議は、譲渡制限会社においては、株主の優先引受権を排除するための特別決議(商280ノ5ノ2|⊇)を兼ねます。
 
発行事項の公告又は株主への通知(商280ノ3ノ2)は不要ですし、発行決議と払込期日との間に2週間を空ける必要もありません(商280ノ3ノ3)。
 
株式の引受けを証する書面(商登82)
 
債権者と当該会社との間で新株引受契約をしたような場合は、新株引受契約書がこれに当たります。
 
債権の評価額(債権額でよいとされています。)が500万円を超えれば弁護士等の証明書(商登82)
 
新会社法ではさらに手続が簡素化されます。すなわち、会社に対する金銭債権のうち弁済期が到来しているものを負債の帳簿価額以下で出資する場合には、評価額に係わらず証明書も不要になります(新会社法207)。
 
払込期日に効力が発生し、債権者は株主の資格を取得します(商280ノ9)。注意翌日ではありません!


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horiemon3_ at 15:30│Comments(0)TrackBack(0)商業登記:株式 

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