安達司法書士.comブログ:司法書士に将来はあるか?! - livedoor Blog(ブログ)

2007年09月04日

司法書士に将来はあるか?!


朝日新聞の先月27日付朝刊に次のような記事(抜粋)が載っていました。『来月から年末にかけて修習を終える司法修習生約2500人のうち、現時点で少なくとも100人以上の就職先が決まっていないとみられることが日本弁護士連合会の調査で分かった。例年なら行き先が固まっている時期だが、今年は、司法制度改革で司法試験合格者が増えている影響で、当初から「就職難」が予想されていた。調査結果は懸念を裏付けた形だ。 法曹界ではかねて「2007年問題」として就職難を危ぶむ声が高まっていた。合格者は10年には3000人に増える見通しで、来年以降はさらに深刻になる恐れがある。』この記事を読んで、「司法制度改革推進計画」が閣議決定(平成14年3月19日)された直後と記憶していますが、私がお世話になっている弁護士さんが、次のように話していたのを思い出しました。『日本社会は伝統的に訴訟を好まないし、互いの話し合いで問題を解決することを良しとする社会だから、日本がアメリカのような訴訟社会になることは考え難いよ。そのような社会で、弁護士の増加率に見合った需要があるとは思えないね。』

さて、我々司法書士に目を転じれば、司法制度改革推進計画に基づく司法書士法の改正によって、簡易裁判所での訴訟代理権が追加され、業務範囲が拡大されました。今や、登記業務だけでなく、「過払い金返還請求」・「敷金返還請求」・「少額訴訟」等のキーワードで検索しても、多くの司法書士関連サイトがヒットするようになりました。ここまでの話では、司法書士の将来は明るいと思われるかもしれませんね。(思わない思わない
簡裁訴訟代理権は、司法書士となる資格を有する者の中でも、約3週間・延べ100時間におよぶ「司法書士特別研修」の課程を修了した上で、法務省が実施する「簡裁訴訟代理能力認定考査」で認定を受けた司法書士(「認定司法書士」と呼びます。)だけに付与されます。なお、認定司法書士の数は、日本司法書士会連合会(以下「日司連」といいます。)の最新の公表値では1万人を超えています。


現在、司法書士を取巻く環境は、決して明るい状況とはいえません。近年の司法書士試験は、合格者数を増加させる傾向にあり、そこに、弁護士が大幅に増加すれば、弁護士を巻き込んだ顧客獲得競争は避けられないものとなります(広告を見るとすでに…)。さらに、行政書士への商業・法人登記の開放問題にもさらされており、司法書士制度は変革の嵐の真っ只中にいます。

規制緩和推進による市場原理、競争原理の促進により、どの業界も生き残りに必死の中で、司法書士を含む法律専門職も例外ではありえません。今後、司法書士は生き残れるの?それは、同業者だけでなく、弁護士等の隣接士業の存在をも意識した上で、個々の司法書士の専門性をどこまで高めることができるか否かに懸かっていると言えます。いわゆる「何でも屋」では先が見えています。

ところで、日司連は、司法書士の名称変更を本気で考えているようです。司法書士の業務に簡裁代理権が加わったのを機に、かつての「代書屋」的イメージを払拭し、行政書士との差別化を図りたいようです。(看板の架け替えだけで生き残れるとは思っていないでしょうが…)ちなみに、「法務士」・「司法士」・「法理士」が、新名称の候補に挙がっているようです。


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horiemon3_ at 15:21│Comments(1)TrackBack(0)思いつくままに 

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この記事へのコメント

1. Posted by Jo hyungkeun   2007年10月22日 00:47
5 韓国の法務士です. 文等を有益によく見ました. 一度我がホームページも訪問してください. ありがとうございます.

Jo hyungkeun さん
コメントありがとうございます。
韓国の法務士の方からコメントをいただくとは、
インターネットに国境はないことを実感しました。
今後ともよろしくお願いいたします。
ハングルで書ければ良いのですがm(__)m
   ---安達司法書士---

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