初秋の紀勢線・貴志川線撮影記 : 安達司法書士.comブログ

2011年09月12日

初秋の紀勢線・貴志川線撮影記

JR西日本エリアを走る国鉄型特急車両の新型車両への置き換えが進んでいます。「はまかぜ」「雷鳥」の置き換え完了に続いて、今春から北近畿を走る「こうのとり」や「きのさき」などに新型車両287系が投入されました。さらに来年7月以降、新大阪駅と紀勢本線(以下「きのくに線」といいます)の白浜駅を結ぶ「くろしお」(「スーパーくろしお」を除きます)にも同じ287系が投入されます。詳細はこちらをご覧いただくとして、騒がしくなる前に撮っておきましょう。


というわけで、「くろしお」の撮影に出かけようとした去る4日、台風12号が紀伊半島を中心に甚大な被害をもたらしました。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。記録的豪雨の影響で、「きのくに線」は新宮〜白浜駅間が不通となり、「オーシャンアロー」は一部車両が水につかって運休、運転される他の特急もすべて白浜駅止まり。それでも昨日、1週遅れで紀州へと車を走らせました。


千里浜を行く「スーパーくろしお」阪和自動車道みなべICから国道424号を経由し、国道42号に入って1kmほど西進します。「田辺南部海岸県立自然公園」の看板で左折して丘陵地帯を道なりに進めば、展望台のある広場(駐車場)に突き当たります。その展望台は、名勝「千里の浜」を一望できる絶景ポイントであるとともに、海岸線に沿って走る列車を俯瞰撮影できる有名ポイント。残念ながら現在は、老朽化のためち入り禁止となっています。そこで、展望台横の階段を下りて、「千里観音」の境内から撮影することにします。画は(クリックすると拡大します)、381系「スーパーくろしお3号」、撮影時刻は11:01、225mm相当で撮影。かつての撮影名所がまた一つ増える。


この日、「千里の浜」では、台風の影響で漂着した流木などの清掃作業が行われていました。ふ化したウミガメが海へ出られなくなる恐れがあるからだそうです。台風の影響が生き物にも影響を及ぼしている。


千里梅林を駆け抜ける381系みなべ町は日本一の梅の産地、広場周辺には梅林が広がります。来た道を数百メートル戻って左手を見下ろせば、梅林を抜けてトンネルへと消える線路、その奥には太平洋が望めます。ここも有名な俯瞰ポイント。画は(クリックすると拡大します)、381系「くろしお5号」、撮影時刻は11:37、220mm相当で撮影。この時期、すでに収穫を終えた梅の木は緑に覆われており、青い海とのコントラストが印象的です。ただ、贅沢を言わせてもらえば、381系のオーシャン色も悪くはないけど、「くろしお」からの完全撤退までに国鉄色を復活させて欲しいなぁ。


「きのくに線」での撮影はここまで。太平洋を左手に見ながら国道42号を走ります。


発車待ちのキテツ2日高川を渡ると御坊の市街地に入ります。国道42号から一本奥に入れば、紀州鉄道の終点である西御坊駅。紀州鉄道は全長わずか2.7kmのミニ鉄道で、2002年に千葉県の芝山鉄道にその座を明け渡すまで、「日本一のミニ私鉄」を名乗っていました。JR御坊駅を出たレールバスはのんびりと田園風景の中を進み、市街地に入ると軒先ギリギリに走って西御坊駅に到着します。画は(クリックすると拡大します)、西御坊駅で折り返しを待つキテツ1形、撮影時刻は13:38、市役所前駅寄りの踏切から300mm相当で撮影。


まだまだ夏の日差しの中、初秋らしい風景を求めて和歌山電鐵貴志川線に移動します。貴志川線と言えば、猫の「たま駅長」があまりにも有名ですが、忘れてはいけないのがユニークな車両。和歌山電鐵が南海電鉄から無償譲渡された車両の一部にリニューアルデザインが施され、「いちご電車」「おもちゃ電車」「たま電車」として運行されています。撮影ポイントに急ぎます。西山口駅の手前で県道13号と分かれ、踏切を渡って線路の東側に出ます。周りは一面田んぼが広がるのどかな風景。


サルスベリと2270系2270系オリジナル車、撮影時刻は15:14、98mm相当で撮影(クリックすると拡大します)。夏の花サルスベリ、百日紅の名のとおり開花期が長く、9月中旬になっても赤い綺麗な花を咲かせていました。

初秋の「たま電車」「たま駅長」をモチーフにした2270系リニューアル車の「たま電車」、撮影時刻は16:35、120mm相当で撮影(クリックすると拡大します)。2両編成の「たま電車」、色づいた稲穂の向こうをゆっくりと走り抜けて行きました。


湿度が高く気温以上に暑く感じた一日。早く帰ってビールが飲みたぁ〜い、その一心で家路を急ぎます。

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