2013年02月04日
冬の「SL北びわこ号」撮影記
先月は全国的に厳しい寒さとなりました。「大寒」から数日間、寒さは一旦和らぎましたが、25日には今シーズン最強の寒波襲来。「SL北びわこ号」の撮影を予定していた27日は湖北地方に大雪警報が…。出かけるかどうか迷いましたが、結局最終運行日の2月3日に延期しました。そして当日、ここ数日の暖かさと前日の雨で、沿線の雪はすっかり消えています。やはり27日に行っておくべきだった(;´д`) 。まぁそれはともかく、本番前にまずは蒸気機関車の回送シーンから。
「SL北びわこ号」の先頭に立つ蒸気機関車は、運行日当日の早朝、所属先の梅小路運転区から米原まで輸送されます。帰りは、その日のSL列車の運行終了後、16時32分に米原を発って1時間半ほどで梅小路に戻ります。蒸気機関車の牽引役を務めるのは下関総合車両所所属のEF65形1000番台。
画は(クリックすると拡大します)、1月27日に捉えたEF65-1133号機が牽くC56の返却回送(単9927レ)、撮影時刻は17:23、東海道本線の篠原〜野洲(やす)駅間の「柿ノ木原踏切」の北側から52mm相当で撮影。日没直後の青い空に白煙を棚引かせて、逆向きのC56が走り抜けました。帰り道、辺りはもう真っ暗。
画は(クリックすると拡大します)、当日朝一で撮ったEF65-1133号機が牽くC56の送り込み回送(単9920レ)、撮影時刻は7:47(2014年5月現在、撮影時刻より約50分遅くなっています)、450mm相当で撮影。予定した撮影場所に間に合わず、近江八幡(おうみはちまん)〜安土(あづち)駅間でやっと追いついて撮った1枚… ( ̄ー ̄;
送り込み回送撮影後、名神高速道路には乗らずに国道8号を進み、米原駅前を通過して、9時過ぎに長浜市内に入りました。
複線電化の平坦な区間を走るだけに、あまり煙を吐かないことで知られる「SL北びわこ号」。その中で、長浜駅から姉川の堤防にかけて続く上り勾配は、割と煙が期待できます。ただ、堤防上の道は、河毛(かわけ)〜高月(たかつき)駅間の「河毛カーブ」と並ぶ人気撮影地だけに、多くのカメラマンが押し寄せます。画は(クリックすると拡大します)、C56-160号機が牽引する「SL北びわこ1号」(9241レ)、撮影時刻は10:28、450mm相当で撮影(トリミングあり)。正面の迫力ある画を撮るには、できれば500mm以上の望遠を使いたいところです。長浜駅を発車したC56は、結構な煙を吐きながら築堤を駆け上がり、姉川橋りょうに差し掛かりました。姉川を渡ればすぐに虎姫駅(とらひめえき)。
1号を撮り終えてすぐに出発。伊吹山と貨物列車のコラボを撮りに、東海道本線の近江長岡〜醒ヶ井(さめがい)駅間のポイントに車を走らせます。近江長岡駅からの道順はこちらをご覧いただくとして、現地に着いたのは通過時刻の10分前。周囲に雪は全くありませんが、肝心の伊吹山は雪を被った美しい姿を見せてくれています。こちらも姉川堤防に負けず劣らずのカメラマンの数。画は(クリックすると拡大します)、更新色のEF65-2092号機が牽引する高速コンテナ貨物(5087レ)、撮影時刻は11:19、108mm相当で撮影。ほとんどの方がそのまま居残りましたが、当方はお先に長浜に戻ります。
長浜市内で昼食を取ってから、午前の1号を撮影した、姉川堤防につながる築堤を臨むポイントに移動。ここに足を運ぶのはこれで3度目ですが、伊吹山全体がこんなに綺麗に見えたのは初めて。雪を被った伊吹山を大きく取り入れて、築堤を走るSL列車をサイドから狙うしかありません。でも、誰しも考えることは同じなようで、築堤に並行する農道にはずらっと三脚が林立しています。画は(クリックすると拡大します)、伊吹山を背景に駆け上がる「SL北びわこ3号」、撮影時刻は13:36、210mm相当で撮影。雪景色とは程遠いですが、冬の湖北らしい画を何とか撮ることができました。
この日は朝が早かったので、あまり無理はせず、撮影はここまでに。帰りに吹田IC近くの日帰り温泉「おゆば」でほっこり〜
ランキングに参加中…クリックをお願いします.