今夏は猛暑と豪雨の繰り返し。7月上旬に早々と梅雨明けした途端、連日猛烈な暑さ。それが下旬になると、大気の不安定な状態が続き、西日本〜東日本の広い範囲で局地的豪雨が発生。島根、山口両県では、先月28日「経験したことのない大雨」が降り、津和野町と萩市を中心に大きな爪痕を残しました。橋脚や線路が流され、復旧の目途が立たない山口線。11月3日までの予定だった、同線を走る「SLやまぐち号」の運行の中止が発表されています。

8月は再び太平洋高気圧の勢力が強くなり、初めの数日間こそ不安定な天候でしたが、その後は本格的な夏空が連日広がっています。前置きが長くなりました。それでは、真夏の鉄道風景をどうぞ。

25年前にJR西日本から宮津線を引き継いだ第三セクターの北近畿タンゴ鉄道。野田川駅の天橋立（あまのはし だて）寄りに、線路の南側に沿ってレンコン畑があります。JR四国の池谷駅周辺の畑とは比較にならないほどこじんまりとしていますが、ハスの花と短編成の列車を絡めるなら十分。ただ、ピークを過ぎたようで、花びらが落ちて花托だけになっている茎が結構見られます。画は（クリックすると拡大します）、KTR8000形気動車4連による京都駅行き「はしだて2号」、撮影日時は8/04 9:50、58mmで撮影。ピンクのハスの花を前面に配して何とか捉えた一枚。

夏風景といえば、やはり青い空と青い海。若狭湾に沿って走る小浜線の列車を撮影できる俯瞰ポイントへ。勢浜駅からの道順はこちらをご覧いただくとして、高台にある老人福祉施設の駐車場から見える風景は、勢浜海水浴場が開設されていないことを除けば、3年前に訪れた時と変わりません。線路を挟んで手前に緑色の田んぼ、奥には波静かな夏の小浜湾。画は（クリックすると拡大します）、125系2連の普通列車（931M）、撮影日時は8/04 11:46、78mmで撮影（トリミングあり）。太陽が出たり隠れたりの天気でしたが、うまい具合に太陽が顔を出してくれました。

大阪夏の風物詩「なにわ淀川花火大会」。打ち上げ会場周辺には数本の鉄道橋が架かっていますが、花火と走っている列車を組み合わせて撮るのは結構難しい。花火を綺麗に撮るにはロングシャッターが必要ですが、それでは列車が流れて一筋の光跡になってしまう。鉄道橋の中に人道橋（「赤川仮橋」）が併設されている、城東貨物線・「淀川橋りょう」で試してみることに。画は（クリックすると拡大します）、鈴なりの見物客のすぐ横を通過する高速コンテナ貨物（4075ﾚ）、撮影日時は8/10 20:22、155mmで撮影。木製の人道橋は10月31日をもって閉鎖されますから、橋から眺める花火はこれが最後。

夏の花と言えば、やはりヒマワリ。暑い夏にはヒマワリが似合います。ヒマワリと国鉄特急色のコラボを狙って、山陰本線の胡麻〜鍼灸大学前駅間の線路端に向かいます。撮影地の詳細は、過去ログ「お盆の山陰線撮影記」をご覧いただくとして、今年のヒマワリは昨年より背丈が低く、花も少し小振りのような気がします。画は（クリックすると拡大します）、6両編成に増結された381系「きのさき10号」、撮影日時は8/11 10:28、110mmでローアングル撮影（トリミングあり）。線路端のヒマワリを揺らして、381系国鉄色が駆け抜けます。

8月7日は立秋、暦の上ではすでに秋ですが、先週末から3日連続40度を超える地域も…まさに酷暑。しばらく厳しい暑さが続くようですから、体調管理に気をつけてこの夏を乗り切りたいものです 。