2014年04月07日
京都の桜と鉄道撮影記
今年も桜の季節がやってきました。記録的に開花が早かった昨年に比べると遅いですが、それでも全国的に平年並みかやや早いとのこと。撮影計画を立てるだけで心が浮き立ってきます。
4月2日に満開を迎えた大阪と京都の桜、4日は大荒れの天気でしたが、何とか持ちこたえてくれています。それではと、昨日は名神高速道路に乗って京都へ。紅葉の撮影に京都は何度か訪れていますが、桜の季節に撮影目的で訪れるのは初めてかも…自分でもちょっと意外です。
京都で桜が綺麗な路線といえば、真っ先に浮かぶのが「嵐電(らんでん)」の愛称で親しまれる京福電気鉄道北野線の鳴滝〜宇多野駅間。約200mにわたって続く70本の桜並木、その中を電車が走り「桜のトンネル」と呼ばれ見事です。
早めに出て8時過ぎに到着したのに、すでに何人かのカメラマンがいます。まずは桜並木のほぼ真ん中を流れる小川の先へ。画は(クリックすると拡大します)、「桜のトンネル」へと入っていくモボ631形631号車「江ノ電号」、撮影時刻は8:29、220mmで撮影(トリミングあり)。
続いて桜並木の南端に当たる踏切に移動。画は(クリックすると拡大します)、「京紫」色のモボ611形616号車、撮影時刻は8:50、300mmで撮影(トリミングあり)。「京紫」への塗色変更が進んで、ベージュとグリーンの旧塗装の車両をあまり見なくなりましたね。
かつては京都と大阪を結ぶ水上交通の要所であった京都伏見の中書島、現在は京阪本線と宇治線の接続駅です。中書島駅周辺は濠川(ごうがわ)と宇治川で囲まれており、川沿いの桜が見ごろを迎える春、駅近くの弁天橋から屋形船仕様の「十石舟」が運航されます。弁天橋の上から南を見れば、手前に係留中の舟と岸辺に桜、奥に京阪電車・・何人もの人がシャッタを切っています。当方は乗船場のある橋のふもとに下りてみます。画は(クリックすると拡大します)、桜散る水辺と京阪8000系特急電車、撮影時刻は10:20、48mmで撮影(トリミングあり)。旧3000系テレビカーが引退してからもう1年経つんですね。
京都府の南部に位置する宇治は、平成の大修理を終えた「平等院鳳凰堂」とお茶で有名。JR奈良線を走る「みやこ路快速」は、宇治の玄関口である宇治〜京都駅間を最速17分で結んでいます。その奈良線の普通列車に使用されているのは、ウグイス色の103系初期車。JR東日本管内ではすでに引退した103系ですが、JR西日本管内ではまだまだ現役です。宇治川堤防を走る府道241号と線路が交差する「宇治街道踏切」の西側から、桜と絡めることにします。画は(クリックすると拡大します)、堤防の桜と「宇治川橋りょう」を渡る103系4連(627M)、撮影時刻は11:47、架線柱とケーブルが目立つので46mmで引いて撮影。盛りを過ぎた花が冷たい風に揺れています。
洛南エリアでの撮影を終えて、京滋バイパスの宇治西ICから大山崎を経由して、京都縦貫自動車道・園部ICを目指します。今回の締めのポイントは、山陰本線・日吉駅を出た上り列車が2番目に渡る「第二殿田川橋りょう」、同駅から府道50号を歩いても20分弱です。赤とクリーム色の国鉄特急色と桜の川面への映り込みを狙って、久しぶりに訪れました。画は(クリックすると拡大します)、桜の中から飛び出した基本4両編成の381系「きのさき16号」、撮影時刻は14:30、82mmで撮影。曇り、雨、晴れと目まぐるしく変わる天気と強い風で、残念ながらきれいな水鏡とはいきませんでした。
ここまで桜を求めて京都を巡ってきました。季節が冬に逆戻りしたかのような寒さで、ダウンにニット帽と手袋、完全防寒スタイルです。京都市内の桜は今週いっぱいといったところでしょうか。
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この記事へのコメント
今晩は。嵐電の「桜のトンネル」綺麗ですね。これで、晴天ならばと欲を言ってしまいそうですが、前日の天候に桜が持ちこたえてくれたことに感謝ですね。
京阪旧3000系のさよなら運転からもう1年ですか。滝井駅の先端寄りで、土居駅脇の桜と絡めての撮影後、柏原で「懐かしの北近畿」183系を見送ったのが思い出されます。
のまち10さん
いつもご覧頂いてありがとうございます。
昨年柏原でご一緒してから、もう一年経つんですね。早いなぁ…
またコメントをお待ちしております。
---安達司法書士---
(追伸)
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またご一緒したいですね。