2014年04月21日
春の北陸と鉄道撮影記
今月初めに満開を迎えた大阪の桜、今では花が散って萌黄色の葉が広がり始めました。桜前線は日本列島を順調に北上しており、山形など東北の中部で見頃を迎えています。そんな先週末の19日、北陸へ1泊2日の家族旅行に出かけました。
北陸本線の高岡駅と能登半島の付け根に位置する氷見駅(ひみえき)を結ぶ氷見線。越中国分〜雨晴(あまはらし)駅間の雨晴海岸は余りにも有名。富山湾の海越しに見える雄大な立山連峰に、多くのカメラマンが引き寄せられるようにやって来ます。この日は残念ながら、剣岳をはじめ山々は薄雲に隠れて眺望には恵まれませんでした。 「義経岩」から南に500m、国道沿いの駐車帯から、能登半島をバックに撮ることにします。画は(クリックすると拡大します)、海に浮かぶ「女岩」の横を走り抜けるキハ40形「忍者ハットリくん列車」(534D)、撮影時刻は12:24、52mmで撮影。海越しの立山連峰は次回の宿題ということで…。
次の撮影地は、富山市に隣接する滑川市(なめりかわし)。春になるとチューリップの球根が水田の裏作で作られ、4月下旬ごろ一面の花畑が出現します。ただ、球根を大きくするために、花は速やかに摘み取られるので、この光景は短い期間しか見られません。また、「ほ場(畑)」の場所は毎年異なるため、事前に確認してください。
滑川市内に入ると、北陸本線が海側で、富山地方鉄道が山側を並走しています。富山地鉄・越中中村駅前に広がる「ほ場」は、線路との間に家が数件建っていて、北側にカメラを振って撮るしかありません。画は(クリックすると拡大します)、昨春引退した京阪旧3000系2階建車両を挟んだ「ダブルデッカーエキスプレス」3連、撮影時刻は14:22、300mmで撮影。
ご一緒した方から、「早月川」の近くに真っ赤なチューリップがあると聞いて移動。中村駅前と比べて、やや規模が小さく、同じく山側で立山を絡められない(どっちみち霞んでますけど…(;へ;) )。画は(クリックすると拡大します)、485系3000番台の「北越6号」、撮影時刻は15:49、120mmで撮影(トリミングあり)。冷たい海風に、すっかり体が冷えてしまった。
この日は「九殿浜温泉 ひみのはな」に泊まり、富山湾を望む露天風呂にゆったり浸かって、地元の海の幸を満喫。翌20日は早めにチェックアウトして能登半島を北上します。
1時間ほどで第三セクター「のと鉄道」の能登鹿島駅(穴水町)に到着。石川県能登地方を代表する桜の名所である同駅は、「能登さくら駅」の愛称で呼ばれています。当日は10時から桜のイベントが行われるとあって、普段は静かであろう無人駅が花見客や関係者で大賑わい。
ホームに上がると、金沢市内より1週間ほど遅れて開花したソメイヨシノが、相対式ホームの両側から枝を広げて、「桜のトンネル」を形成しています。画は(クリックすると拡大します)、桜舞い降りる上りホームに入るNT204号(130D)、撮影時刻は9:35、脚立を使って120mmで撮影(トリミングあり)。ピークは過ぎていますが十分見応えあり。
桜の駅は能登鹿島駅だけではありません。隣の西岸駅もホームの両側に桜があり、駅構内に進入する直前のカーブにも桜並木があります。画は(クリックすると拡大します)、折り返してきたNT204+NT202「花咲くいろは」ラッピング車の2両編成(131D)、撮影時刻は11:38、カーブ出口の「別所踏切」近くから120mmで撮影(トリミングあり)。
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